1995年の阪神大震災の時、僕は何もしなかった。全く何も。山ほどある言い訳のひとつは、とても他人(ひと)のことを心配している余裕なないから、というもの。その時はその前年にはじめたばかりの会社「StudioStudioLtd.」が全く軌道に乗らなくて四苦八苦していた。だけどそれがただの言い訳だということは自分が一番良く知っていた。かかわりあいになりたくないだけ。そして僕は自分に「こいつは口ばっかで何もできない奴」というレッテルを貼った。新潟を地震が襲った時も僕はやっぱり「口ばっかで何もできない奴」だった。山ほどの言い訳を作って逃げた。 3月11日は、僕にまたジャッジの機会を与えた。今回の僕は少し違った。ここ数年頑張ってきていたプロジェクト「JetMinMin」が少し評価されてきていて、雑誌にもちょくちょく紹介されるようになり、直前の新宿伊勢丹でのHUgEのイベント「Access to TooLs」でも自分達がハンドメイドしたバッグ達がみんなに受け入れられるんだという実感を得ていた。仙台の平野を津波がぐんぐん飲み込んで行く映像をテレビで見ながらこう思った。「僕にも何かできるかも」と。 超現実的なパートナーのMinMinにあっさり却下されるんじゃないかと思いながらも「WHITE-BALLOOON!」プロジェクトの話をした。意外にもMinMinは「すぐやろう!」と言った。 すぐにテキストのみでこのブログ上で企画を発表したものの、実は正直不安だった。作ることは全く問題はない。作ることは楽しいし、注文が多すぎたら製作期間を長くとればいい。それより、ボランティアに行く人達が何か見返りが欲しくて行くわけではないから「バッグをあげるからボランティアをしてください」みたいなことには総スカンを食らうんじゃないかと。 はじめてすぐに見ず知らずの人から応援の電話をもらった。彼女は「もし、製作の人手が足りなければ手伝いたい」と言ってくれた。広島の「Torchon」さんからは注文が来た。この商品には卸価格の設定がないのに。一般のユーザーからも注文をいただいた。そして被災地茨城から注文。水がでるようになったから近所の農家に手伝いに行くのだという。彼女には無料で配布する。待ちに待った嬉しい注文。 今回配布分の6つは4月20日に発送する予定。それに先立ち5つの有料分の半額、5万円を今日「Think the Earth 基金」に寄付してきた。 義援金の配布がいつになるのかわからない中、この5万円は近々に各地で活動中のプロのボランティア(NGOやNPO)に配布される。そして被災者が今必要な物やサービスに変わる。災害に直面した時、その災害が直接自分に関係ない時、そこに積極的に関係を持とうとするのは難しいことだと思う。今まで僕もそうだったから。自分をとりまく状況によってはどうしてもその気になれないこともある。だから僕は東日本大震災に積極的に関わりましょうとは言うつもりはない。関わらなくてもいいと思う。その分、一生懸命自分のために生きたらいいと思う。 今回、私達「JetMinMin」のこの「WHITE-BALLOON!」プロジェクトに賛同いただいた皆様、本当にありがとうございます。 私達は東日本からボランティアがいなくなるまでこの活動を続けます。復興の中心はあくまで被災者自身です。ボランティアはそのお手伝いでしかありません。メディアで報じられることも少なく、活動環境も決して恵まれていません。これはプロのボランティアも同じです。僕はそんな彼等のことを勝手に自分達と同じ「筋金入りのインディーズ」だと思っています。「WHITE-BALLOON!」を作る時、私達は常にボランティアの人々のことを想っています。ガンバレ!インディーズ!!
1994年4月6日、私達は「JetMinMin」の前身「StudioStudioLtd.」を設立しました。Jetが以前勤めていた「カッシーナ/インターデコール(現イクスシー)」の代理店を考え方の違いで飛び出して勢いで立ち上げた会社です。その当時はバブル崩壊の直後。オープンして3ヶ月で「もうだめだ〜やめよう」と1度目の倒産の危機。いくらなんでも3ヶ月では恥ずかしすぎる。なんとか踏ん張って、何度も倒産の危機を乗り越えてやってきました。もう体中キズだらけです。一昨々年なんかは、JetとMinMinがプライベートでも一緒に生活することになって、ダメモトで東京に暮らしてみようと心機一転チャレンジしてみたものの、その年の10月にリーマンショック。店舗デザインの仕事が一切なくなり地元浜松に撤退。それでもちょうどはじめたばかりの「JetMinMin」プロジェクトが思いのほか評判が良く、「さあこれからだ」と思った矢先の昨年7月、突然の身内の不幸、それに伴うアトリエ消滅の危機。その問題も解決しないまま、ただ、「景気が上向きはじめましたよ」というニュースに少し救われた途端の今回の東日本大震災。人生ハードルだらけです。(中学の時、陸上部でハードルの選手でした。もしや!?)
今日、17年経ちました。いよいよ18年目に突入です。今までこんなに長くひとつのことを続けたことはなかったから、この仕事は自分達に合っているのかもしれません。 311以降、確実に変わったことが一つあります。「もし、自分達のアイデアが世界や国や誰かの役に立つのなら、出し惜しみせずに無償でどんどん放出しよう」ということです。そのためのツールとして震災以降「Twitter」をはじめました。誰に言うわけでもなく、架空の聴衆に向って、時には孫さん(ソフトバンク)に向って、またある時は黒崎さん(元イデー)に向って、青臭いアイデアをガンガン提案しています。みんなのためならアイデア無料。とはいっても、ここへ来て、また手探りで進まなければいけない状況。日々是勉強です。 おめでとう。ありがとう。みんなありがとう。
デザインネタ/時事ネタ/文句/皮肉/無駄ばなし は 「J_JetMinMin」
ニュースリリース/Topperの様子/無駄ばなし は 「M_JetMinMin」 JetMinMinのプロダクトのこと は 「JetMinMinNews」 でつぶやき中です。 「J_JetMinMin」は時々体制批判も飛び出しますのでフォロー要注意! twitter.com ただ生きる 生きてやる 呼吸を止めてなるものか! ・・・だよな日本!!
ROOTOTE さんの毎年恒例のチャリティーイベント「TOTE AS CANVAS」が今年は東日本大震災で被害にあった子供達にアツいメッセージを送ります。
JetMinMinも浜松のアトリエから「賛同」のエールを送ります。『スバラシイ!!』 お好きなタレントさんやスポーツ選手やミュージシャンなどの「1点もの」の作品が買えて、被災地の子供達を応援もできるこの企画、みなさんも参加してみては。
浜松市では中古自転車を回収して仙台市に送ることを計画しているそうです。
詳しくはコチラ 「いいだ」「わるいだ」の検証は後にして、今はとにかく「よかれ」と思うことをやってみましょう。何もない被災者達に何か少しでも役にたつのであればそれでいいんじゃないでしょうか。 今回の震災はあまりに広域なため、義援金はその使い道その他の調整にたいへん時間がかかるので、被災者の手元に届くのは早くて3ヶ月後だという情報もあります。
社会福祉協議会のホームページによると、宮城県、福島県ではボランティアの受付が部分的にはじまっています。詳しくは各地の社会福祉協議会のホームページをご覧ください。
JetMinMinからのお願い ●ボランティア活動は基本的に一切の責任は自身にかかってきます。重々お考えいただき参加してください。まずは自分を大切にしてください。 ●現地には宿泊施設はありません。また、燃料や食料もありません。気持ちだけが優先して行ってしまうとかえって被災者の迷惑になります。活動開始時期は各自おとなの判断をお願いします。 ●今回の震災の復興は確実に長期戦になります。「今何かしたい」気持ちは少しおさえて長い期間で貢献することをおすすめします。 ●ボランティア活動ははじまっていますが、被災地では日帰りできる範囲にお住まいの近隣住民にたいして呼びかけを行っています。野宿は絶対いけません。また県外からの流入による交通混雑もかえって迷惑をかける原因になります。 ●今、被災地が必要としているのは救援物資です。個人からの寄付ではありません。今は政府や企業におまかせしましょう。私達の出番はもう少し先です。今は各自作戦を練っておいて、その時一生懸命活躍しましょう。 ボランティア支援の東日本応援バッグ"WHITE-BALLOOON!"は、復興が進みボランティアが必要なくなるまで続けるつもりです。私達が作れる範囲ですからわずかな量しか配布できないかもしれませんが、私達はこの方法で復興支援をし続けるつもりです。 また、浜松から東日本方面への宅配便の配送は未だ止まったままです。もう少し落ち着かないと配布ができないようです。だからみなさんもあせらなくて大丈夫。 < 前のページ次のページ >
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