シーシェパード
昔、アメリカという「国」がない時代、そこはホピやナバホが自然と共に生きる「土地」だった。やがてヨーロッパに大航海時代がはじまり、スペイン人がその土地を見つけた。そこにはヨーロッパ人にとっての「資源」が豊富にあり、彼らはその土地に暮らす人々からその人々の命と土地を奪った。ホピやナバホは命がけで大切なものを守ろうとしたが、スペイン人の武装は、オノや弓の相手ではなかった。
今、われわれ日本人は、遠く南の海にクジラという資源を見つけ、その海を愛する人々から略奪を繰り返している。シーシェパードという命がけで海を守る人々を危険な目に遭わせながら。私たちはこんなにも「恥ずかしい国」の国民でなければいけないのか。「ハチの巣をつつけば刺される」盗人が正義だなんてありえない。
この国が、またスイ・サンチョーや海上保安庁が、我々国民のことを考えているならば、シーシェパードの船長は直ちに解放し、丁重におもてなしをし、おみやげをたっぷり持たせ、もう二度と南の海で略奪行為はしませんと誓うべきである。

日本という恥ずかしい国は、地中海や大西洋のマグロも、現地の漁師を囲い込んで、底引き網漁という水中生物を一網打尽につかまえる方法で乱獲させている。一皿100円の回る寿司屋でトロを出すために。あ〜恥ずかしい。クジラやマグロを食べなくても日本の文化は守れると思うのだが。

シーシェパードを批難する人々へ
例えば、明日、宇宙人がUFOに乗って現れて、各家のペットや家畜をさらいはじめたら、私達はどんな行動をとるだろう。まず「ヤメロ〜〜!」と言うでしょう。でも宇宙人には言葉が通じません。次にUFOに向かって石を投げるでしょう。でもUFOはそんなことではビクともしません。次はピストルを撃つでしょう。次はミサイルを撃つでしょう。それでもだめなら大抵の人は逃げるでしょう。中には勇敢な人々がいて、考えられる抵抗を繰り返すでしょう。それがシーシェパードなのです。それでも批難できますか?
僕もシーシェパードをはじめ、グリーンピースや他の環境保護団体の過激なまでの行動は認めたくありません。でも、英語が全くわからないよその国からきた漁師にどんな抗議ができるでしょうか?

今、世界の関心は地球温暖化より世界食料危機に移ろうとしています。そんな中で起きているこの問題の正義と悪は一目瞭然。わざわざよその国へ行って、その国の食料資源を当たり前のように収穫して、トラブルの原因を作っているのはあきらかに日本人。クジラやマグロの問題は、食文化や政治の問題ではありません。そこにトラブルがあるという現実。これこそが論点なのです。日本人が遠洋漁業や海外からの食料の買い占めをやめれば問題は解決するのです。
by jetminmintopper | 2010-03-12 11:44 | OTHER
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